夢舞台実現に感慨=大橋会長、井上尚弥に期待込め―怪物が立つ夢舞台(中)
プロボクシングでスーパーバンタム級の世界主要4団体王座を統一した井上尚弥(大橋)が、5月6日に防衛戦に臨む。東京ドームという大舞台を用意した大橋ジムの大橋秀行会長は、「ボクシングに携わる者として最高。今までにない緊張感がある」と興奮を抑えるように言う。
昨年3月。大橋会長に連絡が入った。「井上尚弥の試合をやってくれないか」。打診の主は、東京ドームの幹部。当時からすると3戦先の話だったが、即断した。「あの舞台でメインを張れるのは、尚弥しかいない」
長年の夢だった。自身は1990年2月7日に世界ミニマム級王座を獲得。余韻の残る4日後の同11日に東京ドームでマイク・タイソン(米国)の試合を目の当たりにして、志を抱いた。「自分もここでやりたい」。それから34年。ジム会長として念願を実現させた。
苦労もあった。会場設営やカードの編成。相手のルイス・ネリ(メキシコ)は、上限体重の超過で日本での活動停止処分を受けたお騒がせ者だ。資格回復のすべを調べるなど奔走した。「計画通りでなくとも順調。昔からピンチでわくわくする癖がある」と笑う。
井上尚のファンには、それまでボクシングに関心がなかった層も多いという。「ボクサーではなく、トップアスリートとして見られている。彼らを引き付け、普及や人気の拡大につながるといい」。注目度の高い今回の一戦は、これまで以上の期待感がある。
「夢舞台に連れてきてくれた選手に感謝したい。今までにない重圧も感じる」。感慨を込める一方で、歴史的な興行をこれで終わらせるつもりはない。国内の他の大規模会場やサウジアラビアでの開催など、今後の構想は尽きない。
[時事通信社]
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