曙太郎さん死去、54歳の若さで=史上初の外国出身横綱
大相撲で史上初の外国出身横綱となった曙太郎(あけぼの・たろう)さんが心不全のため、4月上旬に死去したことが11日、分かった。54歳だった。2017年春に体調を崩し、東京都内の病院で療養していた。
米ハワイ州オアフ島出身。1996年4月に日本国籍を取得しており、旧名チャド・ローウェン。
同郷の元関脇高見山が師匠だった東関部屋から88年春場所で初土俵。90年秋場所で新入幕を果たすと、200センチ、200キロを超える大きな体で繰り出す強烈な突き押しを武器に出世し、93年初場所後に64人目の横綱に昇進。後に横綱となった同期生の貴乃花、若乃花らと共に空前の相撲ブームを巻き起こした。両膝のけがに悩まされた中、優勝は11度。98年長野冬季五輪の開会式では土俵入りを披露した。
両膝のけがの悪化で全休した01年初場所後に現役引退。年寄「曙」となり、東関部屋付きの親方として後進を指導した。03年11月に日本相撲協会を退職した後は、プロ格闘家などとして活動した。
[時事通信社]
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