鬼門の甲子園で久々勝利=広島打線、5試合ぶり得点―プロ野球
広島は一回、37イニングぶりに得点。「点が入ったら、重苦しい雰囲気も晴れてくる」と言っていた新井監督は、ベンチでほっとした表情を見せた。セ・リーグのワースト記録に並ぶ4試合連続無得点負けを喫していた広島にとって、霧が晴れた瞬間だった。
一回先頭の野間が右翼線二塁打。菊池が犠打で三塁まで進め、小園の内野ゴロで先制。適時打は出なくても、ゼロ行進を止めたことで各打者の硬さが取れた。
二回は1死一塁で会沢が適時二塁打。その後は野間、菊池、小園の3連続適時打も出て一挙5点を奪った。菊池は「皆がいい流れで回してくれて、皆のおかげで打てた」。昨季2戦2敗と抑えられた伊藤将を見事に攻略。連敗を4で止めた。
この試合の前まで、チームの本塁打はリーグ最少の1本。新外国人のシャイナーとレイノルズが故障で離脱し、攻撃面では苦しい布陣となっている。それでも秋山は「準備を怠っている選手はいない。個人個人が練習を積み重ね、相手を上回っていくしかない」。
甲子園球場では、昨季からクライマックスシリーズを含めて1分けを挟み11連敗。これもようやく止まり、新井監督は「小さな一角で(広島ファンが)一生懸命応援してくれていた。久しぶりに勝ちを見せられた」と喜んだ。
[時事通信社]
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