レジェンド、世界に舞い戻る=51歳葛西、9度目五輪も現実味―スキージャンプ男子
【プラニツァ(スロベニア)時事】ノルディックスキーのジャンプ男子で、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)が国内外を驚かせたシーズンを終えた。4季ぶりにワールドカップ(W杯)の本戦に進出し、4試合で30位以内に入ってW杯ポイントを獲得。世界で競える力を示し、来年の世界選手権や2026年五輪の代表入りも視界に入ってきた。
22日に行われた自身の個人最終戦。歴代最多のW杯出場記録を578試合に更新し、2回目にK点越えの205メートルを飛んで29位。観客を大いに沸かせた。「久しぶりにこの歓声を聞けて感動」。23日の団体戦でも日本の2番手で健闘し、4位に貢献した。
今季前半の国内大会で好成績を残し、2月のW杯札幌大会で代表入り。そこで5季ぶりにW杯ポイントを取って遠征メンバーに入った。「目標にしていた通りに来た」。3月のW杯で安定的に本戦に進み、衰えぬ姿で欧州のファンを感嘆させた。
近年はW杯代表から漏れて22年北京五輪の出場も逃し、「もう世界のレベルに届かないんじゃないか」と諦めかけた瞬間もあったと明かす。「いやいや、俺ならいける」と心を奮い立たせ、1月は計150キロの走り込み。体を絞り、力強く舞い戻った。
現在の課題は明確。踏み切り時に膝が動き、力を十分に伝えられていないという。「絶好調になったらどれぐらいのレベルまでいけるのか、期待感があってワクワクする。次の五輪にちょうどかみ合ってくるんじゃないかな」。2年後は53歳で9度目の五輪へ―。各国で大人気のレジェンドは目を輝かせている。
[時事通信社]
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