2024-09-04 12:40

全仏準優勝者を圧倒=上地、リターンで主導権―車いすテニス〔パラリンピック〕

女子シングルス準々決勝でプレーする上地結衣=3日、パリ
女子シングルス準々決勝でプレーする上地結衣=3日、パリ
 車いすテニス女子シングルスの上地は、第6シードの朱珍珍を圧倒した。最後は長いラリー戦の末に相手のショットがベースラインを越えると、右拳を握って叫んだ。
 過去21戦全勝だった相手とはいえ、同じローランギャロスが会場の全仏オープンで今年準優勝した実力者。精度の高いリターンで主導権を握り、第2セットは相手のサービスゲームを全てブレークした。約1時間で快勝し、3大会連続の4強入り。「純粋に勝ててよかった」と笑顔を見せた。
 前日の2回戦で勝利後、男子の第一人者として長年活躍した国枝慎吾さんに会い、「やっぱりリターンで(もっと積極的に)いきたいよね」と助言をもらった。それを意識して臨み、相手のサーブを鋭いショットで厳しいコースに打ち返し、寄せ付けなかった。
 3大会連続の表彰台に前進。サーブを課題に挙げたものの、試合を重ねて調子を上げてきた。「相手のパワーをいなして、自分からも攻める展開をつくっていきたい」と準決勝をにらんだ。