ボッチャ女子個人（脳性まひＢＣ１）３位決定戦に臨んだ遠藤は７―０で大勝し、銅メダルを手にした。長い距離の投球を得意とする遠藤。４エンドとも抜群の制球で、コート奥に置かれたジャックボール（目標球）に自身の球をぴたりと寄せた。「多くのお客さんに応援していただけて幸せと思いながら投げていた。うれしい」と笑顔だった。
　２４歳の時に競技を本格的に始めた遅咲きの選手。出場を目指したリオデジャネイロ、東京両大会は代表入りを逃したが、今大会から個人戦が男女別で行われることが決まり、チャンスが巡ってきた。「ここまで来るのに１３年かかった。ゆっくりでも、しっかりプランを立てれば、輝くものが取れる」と喜びをかみしめた。