2024-08-27 20:31

開会式、テーマは共生社会=仏で初の夏季大会、準備着々―パリ・パラリンピック

 【パリ時事】パリ・パラリンピックの開会式は28日にパリ市内中心部のコンコルド広場で行われる。セーヌ川が舞台となったパリ五輪開会式に続いて競技場外での開催となり、夏季パラリンピックでは初の試み。選手たちはパリのシンボルの凱旋(がいせん)門を背に、広場へとつながるシャンゼリゼ通りを行進する。
 地元メディアによれば、開会式は共生社会がテーマ。フランスでは障害者への差別が少なくないと指摘される。人権擁護団体の昨年の報告では、国内であった差別は「障害」を理由にしたものが最も多かった。大会組織委員会のエスタンゲ会長は地元紙パリジャン(電子版)のインタビューで、「(開会式は)障害に対する思い込みや偏見を揺さぶるものになる」。共生社会実現へ向け、フランスで初の夏季パラリンピックが持つ意義を強調した。
 市内では開幕を目前に控えて準備が着々と進行中。開会式で選手が行進するシャンゼリゼ通りの一部は、フェンスで囲まれて立ち入り禁止となるなど、厳重な警備が敷かれている。当日は6万5000人の観客が見込まれ、1万5000人が警備に動員される。