2024-08-27 12:45

選手村、パラ仕様に「衣替え」=利便性向上、細やかな配慮も

報道陣に公開された選手村=24日、パリ郊外
報道陣に公開された選手村=24日、パリ郊外
 パリ郊外にあるパリ・パラリンピックの選手村が、五輪からパラ仕様に「衣替え」した。もともとバリアフリーにこだわった設計になっていたが、障害を持つ選手の利便性を向上させるために設備の一部を変更した。
 部屋に備えられたシャワールームには、つかまって体を支えられる取っ手を新たに取り付け、椅子も設置。食堂の座席数は五輪時から500減らして3000とし、車いすや視覚障害者が通行しやすいよう空間を確保した。
 大会組織委員会によると、選手村は当初から障害者が利用しやすい設計を取り入れて整備されている。車いす利用者が届きやすい高さにコンセントがあるなど、細やかな配慮がうかがえる。五輪からパラリンピックへの移行に関しては大規模な改修が不要で、元パラ選手の担当者は「選手側の経験を設計に生かし、誰でも使いやすい施設になった」と説明した。
 敷地内では五輪のシンボルマークに代わり、パラリンピックのモニュメントが設置済み。選手は28日に開幕する大会に向け、快適な空間で心身の準備を整えている。 
報道陣に公開された選手村の居住棟の部屋=24日、パリ郊外
報道陣に公開された選手村の居住棟の部屋=24日、パリ郊外
報道陣に公開された選手村の居住棟。浴室には椅子が置かれている=24日、パリ郊外
報道陣に公開された選手村の居住棟。浴室には椅子が置かれている=24日、パリ郊外