2024-08-26 12:35

パラにも五輪効果=名所での競技が人気に

パリ・パラリンピックでフェンシングなどの会場となるグラン・パレ=4日、パリ
パリ・パラリンピックでフェンシングなどの会場となるグラン・パレ=4日、パリ
 【パリ時事】パリ・パラリンピックに五輪の効果が表れている。当初は苦戦が伝えられていたチケット販売。パリ五輪を機に徐々に売り上げが伸びており、フランスの公共放送によれば、その中である傾向が見られる。
 五輪ではベルサイユ宮殿で馬術、ガラス屋根が特徴的な展覧会場のグラン・パレでフェンシング、テコンドーが行われた。パラリンピックでも同じ競技を実施予定。名所で開催される競技のチケット売り上げがいいという。五輪でビーチバレー会場だったエッフェル塔前の競技場はブラインドサッカーの舞台に。こちらも人気を集めている。
 パリ五輪では新設会場が二つのみだった。ほとんどの競技を既存や仮設施設で実施しており、パラリンピックも同様。観光名所で競技を行うという独自の発想が五輪で注目を集め、その効果はパラリンピックにも。報道によれば、大会組織委員会の担当者は「フランスでの夏季パラリンピックは初。これまでパラスポーツになじみがなく、こういった流れはうれしい」と語った。
 開会式1週間前の21日、組織委は既に175万枚のチケットを売り上げ、今後も80万枚を販売予定と明かした。現在は家族での観戦も呼び掛けており、学校の新学期が始まる9月2日以降も夜に実施される競技は多数あるとアピール。最低価格は15ユーロ(約2400円)。比較的安価であることも魅力だと強調している。