【パリ時事】パリ五輪の「記念チケット」サービスが好評だ。
　パリ五輪の入場券は全てオンラインで販売された。購入者はスマートフォンにチケットアプリをダウンロードし、そこに情報を入力してチケットを受け取った。完全にデジタル化されていたため、紙などによる発券は行われなかった。
　チケットを受け取りに行く必要がなく、手間が省けて便利だった一方、形として手元に残らない。しかし、大会組織委員会は、それを考慮したサービスを用意していた。それが「記念チケット」だ。
　アプリ内で「記念チケット購入」を選択すれば後日、紙のチケットを受け取ることができる。地元紙パリジャン（電子版）によると、五輪閉幕直後には、注文が８４万件に達するなど人気になっている。
　紙のチケットには、パリ五輪のデザインが施され、購入者の名前、日付、座席、観戦した競技名が記されている。価格は送料別で２．９９ユーロ（約４８０円）。組織委の担当者は「デジタルチケットの販売は成功した。記念品として残せるサービスもうまくいった」と語った。
　２８日にパリ・パラリンピックが開幕する。五輪同様にアプリから記念品としての紙版チケット入手が可能だという。