2024-08-20 17:55

ゲームはまだ終わらない=パラ開幕まで1週間、準備着々

パラリンピックのマークが掲げられた凱旋(がいせん)門=7月14日、パリ
パラリンピックのマークが掲げられた凱旋(がいせん)門=7月14日、パリ
 【パリ時事】パリ・パラリンピックの開幕まで21日であと1週間となる。11日の五輪終了直後から大会組織委員会は「Game Is Not Over」(ゲームはまだ終わらない)のフレーズでアピールしてきた。エスタンゲ会長は「まだ折り返しだ。五輪でうまくいったことをパラリンピックにつなげたい」と、「オリパラ一体」を強調する。
 約4400選手が参加する本番への準備は着々と進む。開会式は、セーヌ川で行った五輪と同様に競技場外での実施。会場は市内中心部のコンコルド広場で、そこにつながるシャンゼリゼ通りを選手たちが行進する。五輪でスケートボードなどが開催された広場では、開会式の会場設営作業が進行中だ。
 苦戦が伝えられてきたチケットの売り上げは、盛り上がった五輪の効果で伸びてきた様子。組織委は12日の時点で販売数が約140万枚に達したと明らかにした。国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は「間違いなく素晴らしいものになる」と、フランス初開催の夏季大会に期待を寄せる。
 五輪会場となり脚光を浴びたパリ自慢の観光名所は、パラリンピックの舞台にもなる。ベルサイユ宮殿で馬術、ガラス屋根が特徴的なグラン・パレでは車いすフェンシングなどを実施。エッフェル塔前では5人制サッカーが行われる。パラリンピックでもパリらしさが強調されそうだ。