2024-08-16 12:34

マルシャン地元で五輪効果=水泳クラブの入会希望急増―競泳男子

競泳男子200メートルバタフライ決勝、優勝したマルシャン=7月31日、パリ
競泳男子200メートルバタフライ決勝、優勝したマルシャン=7月31日、パリ
 【パリ時事】パリ五輪の競泳男子で個人4冠を達成したレオン・マルシャン(フランス)の出身地、トゥールーズで五輪効果が出ている。仏公共放送などによれば、かつて所属した地元の水泳クラブで入会希望者が急増している。
 マルシャンは1908年に設立された歴史あるクラブの出身。現在の会員は1200人程度だが、五輪でのマルシャンの活躍を受けて1900人に増える見込みという。新型コロナウイルスの影響で会員が減っていたクラブにとって恩恵は大きく、報道によると代表者は「五輪とわがクラブの(出身)選手のおかげ」と喜んでいる。
 クラブの事務所には1日に電話が50件、電子メールが通常の3倍以上の70通も送られることも。マルシャンに憧れる子供だけでなく、「うちの子も実は才能があるかもしれない」と考える保護者が進んで入会を申し込むケースもある様子。今月下旬に予定する合宿は募集直後に定員に達する人気ぶりで、キャンセル待ちの状況だ。
 マルシャンはパリ五輪で、世界記録を保持する400メートル個人メドレーに加え、200メートルの個人メドレー、バタフライ、平泳ぎを制覇。「(キャリアは)まだ始まったばかり」と一層の躍進を誓った。地元の五輪で脚光を浴びた22歳は、国内スポーツ界のさまざまなところで影響を与えそうだ。