2024-07-29 04:28

八村、役割を全う=ホーバス監督も驚く適応能力―バスケットボール〔五輪〕

1次リーグのドイツ戦、競り合う八村(右)=27日、フランス・リール(AFP時事)
1次リーグのドイツ戦、競り合う八村(右)=27日、フランス・リール(AFP時事)
 バスケットボール男子日本は27日の1次リーグB組初戦で、昨年のワールドカップ(W杯)王者のドイツに77―97で敗れた。結果的に後半に突き放されたものの、決して悲観する内容ではなく、米プロ協会(NBA)でプレーする八村(レーカーズ)が加わったチームの可能性を示す一戦となった。
 八村は36分19秒のプレーでチーム最多の20得点、10リバウンドをマーク。「W杯チャンピオンを相手に、チームとして戦い抜くことができた」と納得の表情で振り返った。
 個人技はもちろん、チームのために体を張る姿が光った。果敢にゴール下にアタックし、12のフリースローを獲得。リバウンドでもホーキンソン(渋谷)とともに奮闘し、相手と対等に渡り合った。大会直前の合流だったにもかかわらず、ホーバス監督の戦術に適応して役割を全う。指揮官を「いいエネルギーで試合ができている。すごい」と驚かせた。
 30日に行われる次戦の相手は開催国のフランス。ドイツ以上に高さとフィジカルで攻めてくることが予想される。八村は「アグレッシブに、自信を持って、チームを引っ張っていく」と力強く誓った。