2024-07-29 00:31

日本女子、心一つに=体操〔五輪〕

女子予選を終え、記念撮影する(左から)牛奥小羽、岡村真、中村遥香、岸里奈=28日、パリ
女子予選を終え、記念撮影する(左から)牛奥小羽、岡村真、中村遥香、岸里奈=28日、パリ
 競技開始の直前。4人は円陣を組み、重ね合わせた手を天に掲げた。心を一つにして迎えた予選。日本はそれぞれが持ち味を発揮し、大きなミスのない16の演技をしっかりとつないだ。
 出だしの段違い平行棒は中村がG難度の離れ技「デフ」を決め、岡村は得意の平均台でふらつきを抑えて貢献。岸は4種目合計でチームトップの得点を上げ、牛奥も跳馬で2回ひねりを成功させた。
 東京五輪後に世代交代した日本は、全員が10代で初代表。そんなフレッシュなチームに今月中旬、激震が走った。19歳の宮田が喫煙と飲酒を認めて代表を辞退。2022年世界選手権種目別平均台銅メダリストのエースが抜け、通常より1人少ないメンバーで戦わなければならなくなった。
 岸は「4人とも普段から真面目で明るいチーム。練習が結果につながった」。緊急事態の影響を見せず、パリで笑顔がはじけた。 
女子予選で段違い平行棒の演技をする岸里奈=28日、パリ
女子予選で段違い平行棒の演技をする岸里奈=28日、パリ