レスリング
古代オリンピックから実施され、近代五輪では第2回の1900年パリ大会を除き行われ続けた伝統がある競技。 男子はフリー、グレコローマンの両スタイルを実施。フリースタイルは全身を使って攻撃、防御ができ、足元へのタックルが特徴的。腰から下への攻撃、守備が禁じられているグレコローマンスタイルは投げ技が攻撃の中心になる。日本は64年東京大会で金5個、銅1個を獲得するなど、五輪で多くのメダルを獲得してきた。 女子(フリースタイル)は2004年アテネ大会から実施され、伊調馨が16年リオデジャネイロ大会まで4連覇。吉田沙保里が12年ロンドン大会まで3連覇した。
注目選手
見どころ
女子で16年リオ大会63キロ級金メダルの川井梨紗子は57キロ級で、リオ大会69キロ級を制した土性沙羅は68キロ級で五輪連覇を狙う。
男子は18年世界選手権を19歳で制したフリースタイル65キロ級の乙黒拓斗が初優勝を目指す。グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎もメダル候補。
ルール
- 男女計18階級に16人ずつが出場。敗者復活戦ありのトーナメントで実施。決勝に進んだ選手と対戦して負けた選手は敗者復活戦に回り、勝ち上がった選手が準決勝の敗者と3位決定戦を行う。3位は2人となる。
- ▽試合は各スタイルとも1試合は3分×2ピリオド(計6分)制。相手を場外に出すと1点、相手の背後を取ると2点、投げ技で4点、などと得点が定められ、合計得点の多い方が勝者となる。
- 6分間を終えて同点の場合は①ビッグポイントが多い方②警告が少ない方③最後に得点した方...を基準に勝者を決める。反則や消極的な姿勢などによる警告を1試合で3度受けると失格。
- また、相手の両肩を1秒間マットにつけるとフォール勝ち。相手との得点差が男子フリースタイルと女子は10点差、男子グレコローマンスタイルは8点差になった時点でテクニカルフォール勝ち。
競技解説動画
選考方法・大会
2019年世界選手権で五輪実施各階級の5位以内(6人)の所属国・地域に五輪出場枠が与えられる。日本は同選手権でメダルを取れば五輪代表入りが確定。5位で五輪出場枠を獲得した者は、同年末の全日本選手権優勝で代表確定。優勝できなければ、全日本優勝者とプレーオフを行う。
19年世界選手権で五輪出場枠を取れなかった種目は、全日本選手権の優勝者を21年のアジア予選、世界予選に派遣して枠取りを狙う。枠を取れば代表決定。けがなどで全日本優勝者を派遣できず、同2位選手が予選で枠を取った場合は後日、全日本優勝者とプレーオフ。
- ※大会の延期に伴い,変更の可能性があります。
- 世界選手権(19年9月14〜22日、カザフスタン・ヌルスルタン)
- 五輪テスト大会(19年10月13〜15日、千葉・幕張メッセ)
- 19年全日本選手権(19年12月19〜22日、東京・駒沢体育館)
- 20年全日本選手権(20年12月17〜20日、東京・駒沢体育館)
- 東京五輪アジア予選(21年3月26〜28日、中国・西安)
- 東京五輪世界予選(21年4月29日〜5月2日、ブルガリア・ソフィア)
競技日程
競技実施日
メダル確定日