スケートボード
前後に車輪がついた細長い板に乗って技を繰り出し、難易度やスピード、高さを競う。同じく東京で「五輪デビュー」するスポーツクライミングやBMXのフリースタイル、3人制バスケットボールとともに、若者に人気が高い都市型スポーツが五輪に新風を吹き込む。
注目選手
見どころ
パークは、くぼ地状の曲面を滑り上がって繰り出すスピード感あふれる空中技が見どころ。空中での姿勢や板をつかむ位置によって難易度が変わるのも面白い。ストリートは、街にある手すり、壁、ベンチを模したコースで行われるため、より繊細な技術が求められる。見る者の意表を突くような難易度の高い技が魅力だ。
最大の注目は、男子で世界最高峰のストリートリーグで活躍する堀米雄斗だ。米国を拠点に活動し、現地のライバルと切磋琢磨しながら着実に力をつけてメダル候補に躍り出た。パークでは、スノーボードのハーフパイプで14年ソチ、18年平昌両冬季五輪銀メダルの平野歩夢がスケートボードで五輪代表争いに参戦。夏の大舞台でも輝けるか。
女子の注目は、19年1月にストリートの世界選手権で初代王者に輝いた西村碧莉。パークでは、同年6月のデュー・ツアーを12歳で制した岡本碧優、18年世界選手権優勝の四十住さくらも有望だ。若手の成長が著しく、東京大会では日本勢が複数のメダルを獲得してもおかしくない。
ルール
- ▽ストリート
- 街にあるような階段、手すり、壁、ベンチをモチーフにしたコースを使用。難易度や高さ、スピード、オリジナリティー、完成度を基準として総合的に審査される。
- ▽パーク
- おわん形の湾曲した複雑な滑走路を組み合わせたコースで行われる。難易度、技の成功率、スピード、オリジナリティーなどを基準として採点される。
競技解説動画
選考方法・大会
男女のストリート、パークの出場枠は20(1カ国・地域最大3)。五輪出場権は2021年の世界選手権で3位までの選手が獲得。残りは21年6月発表の五輪ランキング上位者が得る。日本選手がこれらの条件で出場枠を獲得できなかった場合、開催国枠(各種目1)が適用され、五輪ランキング最上位者が選ばれる。
五輪ランキングは世界選手権、プロツアー大会、大陸選手権、各国内選手権などがポイント対象となる。19年1~9月に獲得したポイント上位の2大会と、19年10月~21年6月に獲得したポイント上位の4大会の合計でランキング化される。