バドミントン
五輪では1972年ミュンヘン大会と88年ソウル大会で公開競技として採用、92年バルセロナ大会から正式競技となった。日本勢は2012年ロンドン大会で女子ダブルスの藤井瑞希、垣岩令佳組が初メダルとなる銀を獲得。16年リオデジャネイロ大会では同種目の高橋礼華、松友美佐紀組が日本勢初の金に輝き、女子シングルスの奥原希望が銅を獲得。
注目選手
見どころ
日本勢は各種目でメダルが狙える状況。違法賭博問題でリオデジャネイロ五輪への道を絶たれた男子シングルスの桃田賢斗は競技復帰後、世界選手権優勝を遂げ世界ランキング1位にも就くなど躍進。男子で初のメダル、さらには金メダルも期待できる。女子シングルスではリオ五輪銅の奥原希望、世界ランク1位も経験した山口茜が有望。男子ダブルスは18年世界選手権銀の園田啓悟、嘉村健士組、20年全英オープン優勝の遠藤大由、渡辺勇大組がメダル圏内。女子ダブルスは20年全英オープン優勝の福島由紀、広田彩花組、世界選手権2連覇の永原和可那、松本麻佑組の日本勢同士による金メダル争いの可能性も。混合ダブルスの渡辺、東野有紗組も表彰台に手が届く位置につける。
競技で使用するシャトルの飛行速度は、世界のトップレベル選手になると、スマッシュの初速は時速400キロを超える。ところが、対戦相手の手元に達するころには、時速100キロ以下に減速する。見どころは、ラリー中の駆け引きや戦略。シングルスは相手を動かしてスペースをつくり、そこにシャトルを落とすという各選手のテクニックに注目。ダブルスはシングルスに比べてラリーの応酬が速く、スピード感がある。混合ダブルスは、基本的に男子が女子をうまくカバーをするような戦略(一般的に女子は前衛、男子は後衛)が取られている。
ルール
- ・シングルスは原則38人が出場。リーグは1組3~4人ずつで12~16組に分かれて行い、勝敗により各組1位が決勝トーナメントに進む。
- ・ダブルスは男子、女子、混合とも16ペアが出場。4ペアずつ4組に分かれた1次リーグを行い、勝敗により各組2位までが準々決勝へ進む。準決勝の敗者は3位決定戦に回る。
- ・1次リーグでは、シングルス、ダブルスとも同勝敗で並んだ場合は直接対戦で勝った方が上位。3人(ペア)が並んだ場合は①得失ゲーム数差②総得失点差-の順で上位を決める。それでも2人(ペア)が並んだ時は直接対戦の結果で、3人(ペア)が並んだ時は抽選で決める
- ・各種目とも1試合3ゲームマッチ(2ゲーム先取制)で、1ゲーム21点先取のラリーポイント制。20点以上で並んだ後は2点差をつけるか、30点を先取するかで決着。
競技解説動画
選考方法・大会
男女シングルスは38人、男女ダブルス、混合ダブルスは16組が出場。21年6月15日付の世界ランキングに基づいて出場枠を分配。
各国・地域が2人(組)の出場枠を得る場合、シングルスなら16位以内に2人、ダブルスなら8位以内に2組いることが条件。
仮に、日本選手で男子シングルスに1位、10位、15位の選手がいれば、2枠を手にするが、日本協会はリオ五輪時には上位2名に出場枠を与えており、東京五輪でもこれを踏襲するとみられる。
- ※大会の延期に伴い,変更の可能性があります。
- ダイハツ・ヨネックス・ジャパンオープン=五輪テスト大会(19年7月23〜28日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)
- 世界選手権(19年8月19〜25日、スイス・バーゼル)
- 全日本総合選手権(19年11月25日〜12月1日、東京・駒沢体育館)
- ワールドツアー・ファイナル(19年12月11〜15日、中国・広州)
- 全英オープン(20年3月11〜15日、英国・バーミンガム)