アーティスティックスイミング

アーティスティックスイミング

吉田萌

 シンクロナイズドスイミングから新名称となり初の五輪。デュエットの数が前回リオデジャネイロ大会から減り、チームが8から10チームに増えた。

見どころ

 リオデジャネイロ大会で日本はチーム、デュエットとも銅メダルを獲得。引き続き井村雅代ヘッドコーチが指揮し、2大会連続の表彰台を狙う。日本代表の主将を務めるエースの乾友紀子は3大会連続の出場。ペアを組む吉田萌とのデュエットは高い同調性と技術力が武器で、長い脚を生かした長身ペアの演技が注目される。チームでは海外勢のパワー化、長身化に対抗するため、ダイナミックな印象を与える高難度のリフトを多く組み込んだプログラムに挑戦。ジャンパーとして体操協会と連携した専門トレーニングを積み、代表入りした京極おきながカギを握る。

 世界の勢力図では、5大会連続で金メダルを獲得しているロシアが抜けている。08年北京大会以降、急激に力を伸ばした中国が2番手につけており、現状で3番手を争う日本のライバルはウクライナか。チームに多くの若手選手が加わったスペインも勢いがある。

ルール

  • ①デュエット、チームとも女子のみで構成。デュエットは22組、チームは10チームが出場し、ともにテクニカルルーティンとフリールーティンの合計で競う
  • ②テクニカルルーティンは決められたエレメンツ(要素)を順番に泳ぎ、技のレベルや出来栄え点などで採点。フリールーティンは自由な構成で演技し、完遂度、難易度などが評価の対象となる
  • ③デュエットはフリールーティン予選とテクニカルルーティンの合計点上位12組(12組以上で並んだ場合は全組)がフリールーティン決勝へ進む。テクニカルルーティンとフリールーティン決勝の合計点で最終成績を決める
  • ④チームは予選を実施せず、2日に分けてテクニカルルーティンとフリールーティンを行い、合計得点で順位を決める。1チームのエントリーは8人まで

選考方法・大会

 デュエット、チームとも開催国枠がある。2019年世界選手権代表の中から、コーチが付けた評価点に基づいて井村雅代ヘッドコーチが日本水連アーティスティックスイミング委員会に推薦。代表選手は8人で、うち2人はチームとデュエットの代表を兼ねる。国際水連が20年5月に新たに代替選手1人の登録を認めたため、代替選手も井村ヘッドコーチがアーティスティックスイミング委員会に推薦。

  • ※大会の延期に伴い,変更の可能性があります。
  • ・世界選手権(19年7月12日〜28日、韓国・光州)
  • ・五輪予選(21年6月10〜13日、バルセロナ)