中国2019.10.25 11:44

姉妹都市記念日にセルビア給食=埼玉県富士見市

ロゴさんによるセルビア講座=23日、富士見市学校給食センター
ロゴさんによるセルビア講座=23日、富士見市学校給食センター

 埼玉県富士見市は23日、セルビア・シャバツ市との姉妹都市提携から37周年を迎えたのを記念し、市内全小中学校の給食でセルビア料理を提供した。セルビアは2020年東京五輪・パラリンピックで市のホストタウン相手国。

 市立本郷中学校のセルビア給食には、市教育委員会で働く同国出身の非常勤職員アナ・ロゴさん(24)が同席。星野光弘市長のほか富士見市と同じくセルビアのホストタウンとなった山口県防府市の池田豊市長も参加した。

 メニューは魚のスープ「リブリャチョルバ」や「鶏肉のパプリカ煮」、豆をベーコンなどで煮込んだ伝統的な家庭料理「チョルバスト・パスリ」など。給食センターの小泉肇所長によると「特殊な調味料は難しいが、ほとんどの食材は日本で手に入るもので代用できる」という。

 生徒と給食を食べたロゴさんは「日本に来てから子どもたちと接する機会がほしかった。生徒はとても優しい」と感想を述べた。料理は「実際より辛さが足りなかったけど、とてもおいしかった。セルビアを思い出し懐かしい気持ちになった」。

 この日は給食センターで、公募で集まった市民40人を対象にセルビア給食の試食会も実施。セルビア講座も行われ、ロゴさんが講師を務めた。文化や言葉について解説し、参加者から「人気のお酒は」「セルビアではどんな調味料を使うのか」など多くの質問が出た。〔市名は美しい富士山を望めることに由来。国指定史跡水子貝塚の保存と活用のために整備された「水子貝塚公園」は日本の歴史公園100選に選定〕

市長やロゴさんと給食を食べる富士見市立本郷中学校3年4組の生徒=23日、同校
市長やロゴさんと給食を食べる富士見市立本郷中学校3年4組の生徒=23日、同校
記念撮影する本郷中学校3年4組の生徒たち=23日、富士見市同校
記念撮影する本郷中学校3年4組の生徒たち=23日、富士見市同校