2019.11.15 08:00

県庁開放日にホストタウンPR=登録16市町と相手国を紹介―埼玉県

埼玉県庁のオープンデーに開設されたホストタウンのPRブース。左から寄居町、新座市、さいたま市などのパネルが並ぶ=14日、同県庁
埼玉県庁のオープンデーに開設されたホストタウンのPRブース。左から寄居町、新座市、さいたま市などのパネルが並ぶ=14日、同県庁

 埼玉県は14日の県庁オープンデーで、2020年東京五輪・パラリンピックに向けてホストタウン登録された県内自治体と相手国を紹介するブースを開設した。さいたま市、富士見市、幸手市、寄居町、三芳町など県内で登録済みの17市町のうち16市町のパネルを展示し、訪れた来場者の関心を集めていた。

 県民オープンデーは、毎年11月14日の「県民の日」に県庁などを広く開放するイベントで、今年は過去最高の約1万2500人が訪れた。

 ホストタウンのブースは、バスケットボールやゴルフ、射撃など県内で開催される4種目のオリパラの競技が体験できる会場と共に、本庁舎の中庭に開設した。パネルでは、各市町のホストタウン相手国の名所やグルメといった概要、事前合宿の様子、交流の経緯などを紹介。さいたま市は相手国であるオランダの風車と花畑の写真を使ったパネルを展示し、景色の美しさに見入る来場者もいた。

 所沢市は、相手国イタリアを料理教室やワインの試飲会を通じて魅力発信に取り組んでいる交流の様子や、同国の競歩チームに市内の小学生が横断幕をプレゼントした時の写真などを掲示した。

 県オリンピック・パラリンピック課は「自治体と相手国のゆかりを知り、驚いていた来場者もいた。ホストタウンのことを知れば、その国がより身近になる」とブース開設の狙いを説明。「来年になると事前キャンプも始まる。市町と連携し、住民との交流を進めていけばオリパラも盛り上がる」と期待を示した。

 オープンデーでは、1964年東京五輪の聖火リレーで使われたトーチの実物なども展示し、親子連れらが写真を撮っていた。

1964年東京五輪で使われた聖火リレーのトーチを展示するコーナー=14日、埼玉県庁
1964年東京五輪で使われた聖火リレーのトーチを展示するコーナー=14日、埼玉県庁