関東2019.11.28 16:28

ギリシャと事前キャンプで協定=来年2月のハーフマラソンにも参加―埼玉県三郷市

基本協定調印後に撮影に応じる木津三郷市長(右)とパナゴプロス会長=25日、アテネ(同市提供)
基本協定調印後に撮影に応じる木津三郷市長(右)とパナゴプロス会長=25日、アテネ(同市提供)

 埼玉県三郷市は25日、2020年東京五輪・パラリンピックで、ホストタウン相手国ギリシャの陸上競技連盟と、事前キャンプに関する基本協定を締結した。東京五輪直前の7月中旬から2週間程度、市の陸上競技場(愛称・セナリオハウスフィールド三郷)をメイン会場に、トレーニングやコンディションの調整などを行う予定だ。

 協定締結式は、アテネの日本大使館で行われ、木津雅晟市長、ギリシャ陸上競技連盟のコンスタンディノス・パナゴプロス会長、ギリシャ大使館の清水康弘特命全権大使が出席した。

 市は、全天候舗装の400メートルブルートラック8レーン、投てき対応の人工芝のインフィールドがある陸上競技場での事前キャンプを誘致し、ギリシャ側も7月末に陸上競技連盟のイオアニス・クチオラスヘッドコーチが視察に訪れていた。

 木津市長は締結式で「継続的に協議を重ね、本日を迎えた。長い道のりだったが、この日を迎えられたことを大変喜ばしく思う」と感慨深げ。「三郷市民が一丸となってギリシャを応援するとともに、事前キャンプでは、おもてなしの心で選手団をお迎えする。選手が大会で最高の結果を出せる環境づくりに努める」と述べた。

 パナゴプロス会長も「三郷市での事前キャンプ決定を大変喜んでいる。市のおもてなしに期待するとともに、五輪では三郷の市民のためにも頑張る」と表明した。

 また同会長は「事前キャンプに先立ち、来年2月の三郷シティハーフマラソンに選手を派遣したい」と語った。

 市プロジェクト推進課によると、締結式は終始和やかな雰囲気で行われたという。〔全国有数のコマツナの産地。女子栄養大学と連携した食育にも力を入れ、同大とコラボした朝食レシピも好評。つくばエクスプレスの開通後、首都圏のベッドタウンとして発展を続けている〕