近畿2019.12.11 15:11
オランダの学生と交流活動=佐賀県
佐賀県は、2020年東京五輪・パラリンピックホストタウン相手国のオランダとの親交を深めるため、同国から学生15人を招いて学校での交流やホームステイを体験する交流活動を行った。オランダは空手代表チームが同県嬉野市で事前キャンプをする予定となっている。
招かれたのは、ヘアマンウェセリンクカレッジ(アムステルフェーン市)に通う15〜17歳の男女。唐津西高校(唐津市)の生徒と「日本語を書こう」をテーマに書道体験、部活動での弓道体験などを一緒に楽しんだ。調理実習ではおにぎりとみそ汁をつくる体験もした。オランダでは調理実習はなじみがなかったようで、引率の教員が「非常に興味深い。良いプログラムだった」と喜んでいたという。
オランダの学生らは、3月に同国を訪問した佐賀の高校生らとも再会。夕食会を通じて旧交を温めた。同国の学生からは「日本に来たのは初めて。日本の文化を体験して有意義だった」との感想が聞かれた。
佐賀県の誇る磁器「有田焼」は約400年前にオランダ東インド会社を通じて、ヨーロッパに輸出された歴史がある。県担当者は「お互いに行き来しながら、交流を続けられればいい」と話した。〔有田焼、唐津焼など陶磁器の産地。ハウスミカン全国1位、タマネギ全国2位(いずれも2018年)、和牛の大阪市中央卸売市場への出荷頭数全国1位(18年度)など農業も盛ん〕