関東2019.12.20 13:51

ハンガリー競歩選手、小学生と交流=宇都宮市

競歩体験を行う児童たち(栃木県提供)
競歩体験を行う児童たち(栃木県提供)

 ハンガリーのホストタウンとなっている栃木県は、今月1日から宇都宮市でトレーニングを行っている同国の競歩代表選手3人と地元小学生の交流イベントを開催した。代表選手が市立陽光小学校を訪れ、競技の紹介や児童と一緒に競歩の実演を行うなど交流を深めた。

 代表選手を迎えたのは、5〜6年生の児童計110人。児童たちは最初、外国人選手を前に少しこわばった様子だったが、選手たちが笑顔を交え自己紹介として自分の好きな食べ物などの話をすると、緊張は徐々にほぐれていったという。

 実際に競歩を体験するコーナーでは、五輪出場経験のある選手らから直接指導を受け、児童たちはただ歩くだけではない競歩の難しさを体験。「2020年五輪・パラリンピックが行われる来年の7月にもまた宇都宮に来てほしい」と、ハンガリー選手たちとの交流を楽しんだ様子だ。

 帰りには、児童たちが製作した折り鶴をお土産として渡し、ハンガリー国旗を振って見送った。選手たちは「温かく迎えてもらい、感動した」と喜んでいるという。

 イベントを企画した栃木県の総合政策課は「ハンガリーのホストタウンとして選手たちを迎え、また違った形で2020年の東京五輪・パラリンピックに参加する機会を提供できた」と語った。

児童と集合写真を撮るハンガリー選手ら(栃木県提供)
児童と集合写真を撮るハンガリー選手ら(栃木県提供)