東北2020.01.14 12:00

イタリア代表応援で市民プロジェクト=仙台市

ワークショップでアイデアを出し合う参加者=13日午後、仙台市青葉区
ワークショップでアイデアを出し合う参加者=13日午後、仙台市青葉区

 2020年東京五輪・パラリンピック大会のイタリア代表の事前合宿地である仙台市では、大会前のおもてなしの機運を高めようと市民が応援企画を考えるプロジェクトが立ち上がった。13日には初めてワークショップが開かれ、参加者はさまざまなおもてなしアイデアを出し合った。

 市は女子ソフトボールの五輪代表とシッティングバレーのパラリンピック代表の事前合宿地に決定している。今回のプロジェクトは、仙台・イタリア交流事業2019実行委員会が主催し、市内に在住、通学などしている15歳以上の60人が参加。この日は10グループに分かれて自己紹介を行い、それぞれが温めている企画について自由に意見交換した。イタリア出身の参加者に率直な質問を投げ掛けたり、思いがけないアイデアに感心してうなずいたりする姿が見られた。

 アイデアを集約した結果、「レシピ開発」「言葉でおもてなし」「イタリアフェア・イベント」など八つの大きなテーマに沿ってプロジェクトを進めることになった。各テーマの企画には約10万円の予算が出る。参加者は選んだテーマのチームに所属し、2〜3月に企画の具体化を進め4〜7月にイベントなどを開催していく予定だ。

 参加した会社員向井翔輝さん(37)は、選手との食事会などの特典を付けて、飲食店などを巡るスタンプラリーを実施するプランを提案。「普段はあまり触れ合っていない人の意見を聞くことができ良かった。(大会まで)多くの人に周知できるような企画を考えていきたい」と笑顔で話した。〔人口108万人の東北最大の都市。8月の「仙台七夕まつり」は初代仙台藩主・伊達政宗の時代から続き、毎年200万人を超える観光客が訪れる〕