北海道2020.01.16 15:50
ロシア選手、受け入れ準備継続へ=北海道根室市
2020年東京五輪・パラリンピックで、ロシアのホストタウンに登録されている北海道根室市は、個人資格で出場する選手の受け入れを想定し準備を進めている。昨年12月、世界反ドーピング機関(WADA)が、ロシア選手団を4年間、国際大会から除外する処分を下したが、北方領土交流事業などで長年交流があることから、受け入れ継続を決めた。
同市はバドミントンと卓球の選手受け入れが決まっていた。事前合宿などは行わないが、大会後、市内のスポーツ施設「根室市青少年センター」で、選手と地元の中高生らによるスポーツ教室の開催を予定。大会中も、2競技のパブリックビューイング(PV)を行い、日ロ双方の市民が観戦できるようにする。
北方領土が近い市ではロシアとの交流が長く続いており、2019年8月にホストタウンに登録。市では姉妹都市の市民を招待し剣道体験や琴演奏など、日本文化を知ってもらう交流を行っており、こうした交流を選手受け入れ時にも行う方針だ。
担当する市北方領土対策室の伊藤維明さんは「以前から続けてきた交流をより深めるためにも、受け入れ準備を継続していきたい」と話している。〔北海道本島で最東端に位置する自治体。市内の花咲港は、サンマ漁で国内屈指の水揚げ量を誇る〕