ブラジル出身者らが母国PR=ホストタウン相手の3カ国―埼玉県
2020年東京五輪・パラリンピックとラグビーワールドカップの埼玉県推進委員会の総会が10日、さいたま市で開かれ、県内自治体のホストタウン相手国であるブラジルなど3カ国の出身者が母国を紹介した。新座市の相手国ブラジル出身で市の国際交流員、グスタヴォ・ラモスさんは「ブラジルはサッカー以外にバレーボールも強く、訪れる機会があったら、イグアスの滝を見てほしい」とPRした。
この日、ラモスさん以外に、鶴ケ島市の相手国ミャンマーと、富士見市の相手国セルビアの出身者が登場。日本ミャンマー友好協会副会長のキンモーモーさんは「母国では格闘技とサッカーが人気のスポーツ」と話し、同国の人気スポットとして世界遺産のバガン遺跡を紹介した。
その後、県内の政財界などを代表する約230人の総会出席者を前に、オリパラで母国出身の選手を応援する際に役立つをフレーズを紹介。キンモーモーさんが「チョーザーバー」(頑張れ)、セルビア出身で埼玉大で学ぶ研究生のシモン・マリッチさんが「ナプレット セルビア」(進めセルビア)などと母国語で発音し、続いて、会場の出席者も声を出して練習していた。
ラモスさんは、夏に迫ったオリパラを前に「母国ブラジルのため、最善を尽くして皆さんとオリパラをつくっていきたい」と意欲を示した。
この日は、7月7〜9日に県内を通過する聖火リレーランナーとして、ロービジョンフットサル日本代表主将の岩田朋之さん、北京五輪ボート競技に出場した浜田美咲さん、上里町職員の新井正人さんも登場。県内では、本庄市の区間で通常と異なる特殊な走行手段として世界最古の自転車機能を有する「陸船車」を使った聖火リレーが行われる。290年ぶりの陸船車復元に携わった新井さんは「陸船車が1729年に本庄で発明されたことも、埼玉から発信したい」とリレーに臨む意気込みを語った。