イタリアがリベンジ=フランス、日本とワイン対決―埼玉県所沢市
2020年東京五輪・パラリンピックでイタリアのホストタウンである埼玉県所沢市で11日、イタリア、フランス、日本のワインを飲み比べるイベントが開かれた。昨年は欧州有数のワインの産地であるイタリアとフランスが対決し、フランスが勝利。今回は約500人の市民らによる投票の結果、イタリアに軍配が上がり、リベンジを果たした。
イベントは、市がオリパラ直前にイタリアの選手が市内の早稲田大学所沢キャンパスで事前キャンプを行うことなどを広く市民らに理解してもらおうと開かれた。
昨年はイタリアとフランスとの2カ国の直接対決だったが、「国内在住などのイタリア人に(フランス勝利の)結果を伝えたら、『そんなはずはない』とガチで悔しがっていた」と市東京オリンピック・パラリンピック総合推進室。
今回は、品質向上が著しい日本のワインも加え、3カ国のワインを赤と白でそれぞれ1本ずつ用意。参加者がラベルを隠した状態で計6本の味を飲み比べ、赤と白、それぞれ一票ずつ一番おいしいと思ったワインの国に投票してもらい勝敗を競った。
投票の結果は、赤と白の合計でイタリアが172票で最多。フランスは156票、日本は121票だった。勝利したイタリアに投票した人には、この日出品された6種類のワインが当たる抽選会を実施。赤と白のワインそれぞれについて、どの国のワインかを全問正解した人も約30人いたが、抽選で12人にイタリアワインのミニボトル(250ミリリットル)が贈られた。
イベントでは、ワインエキスパートの資格を持つ市上下水道局経営課の河野太郎さんは出品された各国ワインについて解説した。「事前に市職員で飲み比べをしたら、実は日本のワインに一番票が集まった。おいしく飲めるのが一番で、きょうは参加者全員が最高の笑顔だった」と河野さん。間近に迫ったオリパラに向けて、「ワインをきっかけに、イタリアのこともどんどん知ってもらえたら」と期待を込めた。〔国内初の飛行場が開設された航空発祥の地。18、19年にプロ野球パ・リーグで優勝した埼玉西武ライオンズの本拠地でもある〕