東北2020.02.13 07:23

インドネシア人と郷土料理や授業で交流=宮城県気仙沼市

一緒に料理を作るインドネシア人と子どもたち=1月19日午前、宮城県気仙沼市
一緒に料理を作るインドネシア人と子どもたち=1月19日午前、宮城県気仙沼市

 2020年東京五輪・パラリンピックでインドネシアの「復興『ありがとう』ホストタウン」に登録している宮城県気仙沼市では、インドネシア人も参加する郷土料理教室やインターネットのビデオ通話を介した交流授業を実施している。

 1月に開催された料理教室には、市内で技能実習生として働くインドネシア人と住民の計50人が集まった。インドネシアの焼きそばミーゴレンや気仙沼産ワカメを使った酢の物など、互いの郷土料理を教え合いながら一緒に調理した。

 高校1年生の熊谷ちひろさん(16)は「授業でインドネシアについて学んでいたが、実際に会って話すことで理解が深まった。次回は同級生をたくさん誘って参加したい」と今後の交流を楽しみにしていた。

 今月5日には市立気仙沼小学校で、5年生約60人とインドネシアのアチェ第32小学校の5年生約60人が、インターネットのビデオ通話を介して交流する授業が行われた。参加した男子児童は「インドネシアの小学生は通学カバンが自由など日本といろいろな違いがあって驚いた」と笑顔で話した。

 市地域づくり推進課は、こうした料理教室や交流授業を継続する方針。〔気仙沼魚市場の近くに昨年オープンした飲食店街「みしおね横丁」。地元の魚料理や本格的なカクテルを楽しめる個性豊かな店が集まり、銭湯やイスラム教徒のための礼拝所もある〕