中国2020.03.30 07:18

延期でも「スタンス変わらず」=NZホッケー女子―岡山県赤磐市

歓迎式に参加するNZ女子ホッケー代表の選手ら(赤磐市提供)
歓迎式に参加するNZ女子ホッケー代表の選手ら(赤磐市提供)

 東京五輪・パラリンピックでニュージーランド(NZ)のホストタウンに登録されている岡山県赤磐市。2月20日に、女子ホッケー代表の直前キャンプを6月に実施する協定を結んだばかりだっただけに残念な延期決定となったが、市教育委員会スポーツ振興課は「スタンスが変わるわけではない。こういう時こそ腰を据えてやっていく」と前を向く。

 市では、2019年8月に一週間、NZチームが事前合宿を行った。市は万全の受け入れ体勢を整えると共に、五輪後のスポーツ振興も見据え、練習拠点となる市内の熊山運動公園を約4億5000万円かけて改修。本番の会場と同じ人工芝に張り替えたほか、スタンドを拡充し、クラブハウスも設置した。

 合宿では日本代表「さくらジャパン」との対戦が行われた。期間中は市民ボランティアが積極的にサポート。選手がクールダウンに使うアイスバス(氷風呂)の準備や水の補給などを行った。選手の直接指導を受けられるホッケー教室も開かれ、市によると応援も合わせて延べ2500人が集まったという。

 同課の担当者は「合宿での好印象が直前キャンプの実施合意につながった」と振り返る。延期決定後、NZ側と連絡は取っていないが、「中止にするという話はないし、あたふたせずにしっかり1年の中で準備したい」と話している。〔温暖な気候を生かしたフルーツ栽培が盛ん。白桃やマスカット、洋梨などが特産品として知られる〕

ホッケー教室で指導にあたる選手たち(赤磐市提供)
ホッケー教室で指導にあたる選手たち(赤磐市提供)