2020.07.16 12:38

ハンガリー大使館とオンライン交流=栃木県

コロジ書記官(映像)と会話する生徒たち=15日午後、宇都宮短期大学付属高校
コロジ書記官(映像)と会話する生徒たち=15日午後、宇都宮短期大学付属高校

 来年に延期された東京五輪・パラリンピックでハンガリーの事前キャンプを受け入れる栃木県は15日、ビデオ会議システム「ズーム」を使って県内の高校と駐日ハンガリー大使館職員との交流会を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大で、直接会うことができない中、オンライン交流会によって生徒たちはハンガリー文化に親しんだ。

 交流会に参加したのは宇都宮短大付属高校の生徒26人とハンガリー大使館のコロジ=キシ・エステル一等書記官。昨年、コロジさんが県を訪れた際に生徒らと会ったことが縁で今回の交流会が実現した。

 交流会では、県産イチゴを使った生徒手作りのハンガリーのお菓子や、同国の国旗柄のマスクを紹介。国旗の色の由来について会話をした。音楽科の生徒がハンガリー舞曲の連弾を披露すると、コロジさんは「素晴らしかった」と絶賛。「栃木県に行くと、『ただいま』という感じがする。私だけではなく県を訪れた選手たちも言っている。日本とハンガリーがどうしたらもっと親しくなれるのかを一緒に考えましょう」と呼び掛けた。

 参加した生徒は「異文化交流は新鮮だった。来年、ハンガリーの方が来たら食べ物などを教えてほしい。料理でハンガリーとつながっていければいい」と語った。

 栃木県の他にも、県内5市がハンガリーのホストタウンとして登録をしており、今後もオンラインでの交流会を開催する。〔栃木県では15日に、国内5カ所目となる米高級ホテルのザ・リッツ・カールトンが日光市で開業した〕

交流会に参加する生徒の様子=15日午後、宇都宮短期大学付属高校
交流会に参加する生徒の様子=15日午後、宇都宮短期大学付属高校