関東2020.07.22 15:33
南スーダン選手団の滞在延長=大会終了まで支援継続―前橋市
前橋市の山本龍市長は22日、記者会見を開き、東京五輪・パラリンピックに向けて2019年11月から受け入れている南スーダン選手団の滞在を、21年の大会終了まで延長すると発表した。ふるさと納税で滞在費用を募り、トレーニングや日本語学習などの支援を継続する。
同市は南スーダンのホストタウン。コーチ1人と陸上選手4人の計5人が選手団として来ている。市内で長期事前キャンプを行っていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が延期となったため、同市が対応を検討していた。
会見で山本市長は「前橋市として、南スーダン選手団を(五輪・パラリンピック)終了までお預かりする」と宣言。会見に同席したパラ陸上100メートルのクティヤン・マイケル選手は「皆さんの協力がなければ、われわれはここにいることができない。前橋市だけでなく、日本の皆さんに大きな感謝を示したい」と述べた。
市によると、五輪・パラリンピック終了までの滞在費用は、ふるさと納税ですでに約2100万円が集まっており、不足分の約1000万円について全国に支援を呼び掛ける。選手団のビザは20年11月で1年の期限が切れるため、延長について法務省と協議しているという。〔群馬県中南部にある中核市。日本百名山の一つ赤城山は、ハイキングなどで有名。全国でも有数の豚肉生産量を誇り、豚肉料理の店が多いことでも知られる〕