中部2020.10.16 11:42

医療従事者にコーヒー豆=長野県松川町

コーヒー豆を受け取る宮下智博松川町長(左)と町医歯会の宮沢豊会長(右)。中央は贈呈したアレクサンダー・サラス・アラヤ駐日大使=5日、同町(株式会社チャンネル・ユー提供)
コーヒー豆を受け取る宮下智博松川町長(左)と町医歯会の宮沢豊会長(右)。中央は贈呈したアレクサンダー・サラス・アラヤ駐日大使=5日、同町(株式会社チャンネル・ユー提供)

 東京五輪・パラリンピックでコスタリカのホストタウンに登録されている長野県松川町に、同国のコーヒー豆が届いた。中米8カ国でつくる中米統合機構(SICA)と日本の友好の記念として、医療従事者を励ます目的で各国がそれぞれのホストタウンに贈っている。

 新型コロナウイルス対応に当たる医療従事者に謝意を示し、コーヒーで一息ついてもらおうとSICA各国の在京大使が提案。町には1袋200グラム入りのコーヒー豆38袋が届き、八つの医療機関に配分した。

 町では3月、高校生7人を現地に派遣する計画だったが、新型コロナの影響で中止に。代わりに、同国で日本語を学ぶ学生らと複数回オンラインで交流するなど互いの文化を理解し合う機会を作ってきた。

 高校生はコーヒー豆の返礼として、コスタリカの医療機関に贈る千羽鶴を作成中。11月町に来訪するアレクサンダー・サラス・アラヤ駐日大使に手渡す予定だ。

 生涯学習課の担当者は「(東京大会に向けた)機運を醸成するため、交流を継続していきたい」と話している。〔昼夜の寒暖差や長い日照時間など恵まれた気象条件から、サクランボ、梨、リンゴなど年間を通して多様な果物が採れる〕