2021-07-23 16:45

東京五輪、今夜開会式=緊急宣言下で無観客―57年ぶり2度目〔五輪〕

 第32回夏季オリンピック東京大会は23日夜、新設された東京・国立競技場で午後8時から開会式が無観客で行われ、開幕する。東京での五輪開催は1964年大会以来、57年ぶり2度目。200以上の国・地域と個人資格、難民選手団を含めて約1万1000人の選手が参加する。
 新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期され、緊急事態宣言下にある開催都市での異例の幕開けとなる。選手や関係者にもコロナの陽性確認が相次ぐ中で、節目の日を迎えた。
 大会は8月8日までの17日間。野球・ソフトボールが3大会ぶりに追加競技で復活し、空手、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンが新たに採用された。史上最多となる33競技339種目で戦いが繰り広げられる。 
 開催国日本は33競技に1060人(選手583人、役員477人)と、史上最大の選手団になった。金メダル30個を目標に掲げる。
 日本は男女の旗手を起用し、開会式でバスケットボール男子の八村塁(ウィザーズ)とレスリング女子の須崎優衣(早大)に率いられて入場行進。3月25日に福島県を出発した聖火は、公道でのリレーが一部中止になりながら47都道府県を回り、国立競技場の聖火台に最終点火される。
 式典をめぐっては、昨年12月に野村萬斎氏を統括とするチームが解散。それ以降は担当者に不適切な行為や発言が相次いだ。新体制を率いた佐々木宏氏が3月、楽曲制作担当の小山田圭吾氏が今月19日に辞任。開幕前日の22日に全体の調整役だったショーディレクターの小林賢太郎氏が解任され、混乱の中でセレモニーを迎える。