国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長は２１日、東京都内で行われた総会後に記者会見し、２３日開幕の東京五輪について「世界全体にとって特別な意味があり、強い希望のメッセージを送ることができる。日本やここに集った世界中の人々の忍耐力が大会のハイライトになり、（新型コロナの）危機を乗り越え、対処するためのレシピになる」と語った。　
　総会では世界保健機関（ＷＨＯ）のテドロス事務局長が、五輪開催を支持するスピーチを行った。しかし国内外の世論調査では、パンデミック（世界的流行）の中で行われる世界最大のスポーツ大会を疑問視する声が多い。開催反対の世論について問われたバッハ会長は「公衆衛生の最高機関であるＷＨＯ事務局長の言葉がすべて。付け加えることはない」と述べ、ぶぜんとした表情を見せた。