2021-07-22 07:47

32年五輪決定「歴史的な一日」=喜びの豪ブリスベン

 【シドニー時事】2032年夏季五輪・パラリンピックの開催地がオーストラリア東部ブリスベンに決定した21日、地元は喜びに包まれた。「歴史的な一日だ」。喜びを語ったモリソン豪首相はテレビに向かって両手を挙げ、ブリスベン市民は拍手で歓迎した。
 東京で決まった朗報は日没後の午後6時半ごろにブリスベンに届き、街には祝福の花火が打ち上げられた。現地在住の田中絵梨さん(39)は「豪州にはスポーツ好きな人が多く、32年が近づくにつれてさらに盛り上がる」と予想。田中さんの夫は建築業界で勤務しており、会社では「建設ブームが起きる」と期待する声が上がっているという。
 モリソン首相は、招致成功を思わぬ偉業だと強調。「20年以上前のシドニー(五輪)の衝撃は大きな変化をもたらした」として、当時の再現に期待を示した。新型コロナウイルスの感染が収まらない中で開かれる東京五輪は、豪州でひときわ注目されそうだ。