2021-07-22 07:47

32年五輪、豪ブリスベン決定=異例の一本化で―IOC

 国際オリンピック委員会(IOC)は21日、東京都内のホテルで総会を開き、2032年夏季五輪の開催地をオーストラリアのブリスベンに決定した。同国では、ともに夏季大会を行った1956年メルボルン、2000年シドニーに続いて3度目の実施となる。
 32年大会にはインドネシアや中国、ドイツ、ハンガリーのブダペスト、カタールのドーハなども関心を示していたが、IOCはブリスベンの将来性や大会計画などを高く評価。開催11年前で異例の一本化を図り、総会に諮ることを6月の理事会で決めた。
 IOCによると、ブリスベンは会場の8割を既存か仮設の施設で賄うなど、経費削減を目指すIOCの五輪改革案「アジェンダ2020+5」に沿った大会計画を立てている。豪政府や住民からの支持が高く、収支均衡の見通しや環境面への配慮なども評価された。 
 ◇ブリスベンの横顔
 ブリスベン オーストラリア東部に位置し、シドニー、メルボルンに次ぐ同国第3の都市。周辺部を含めた都市圏の人口は約256万人。町の中心部をブリスベン川が流れる。年間を通して温暖な気候で、南半球で冬となる6〜8月の平均気温は11〜21度。
 五輪招致計画では、会場の約8割を既存か仮設の施設で賄い、一部競技を近隣都市のゴールドコースト、サンシャインコーストで実施する。