2021-07-20 12:40

小山田氏が音楽担当辞任=過去のいじめ発言、批判浴び―東京五輪〔五輪〕

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、五輪開会式(23日)の音楽制作担当だったミュージシャンの小山田圭吾氏が辞任したと発表した。同氏は過去の雑誌インタビューで、障害を持つ同級生へのいじめ行為を告白していたことが批判を受けていた。組織委は本人の辞意を受け入れ、作曲した開会式オープニングの約4分間の楽曲を使用しないことを明らかにした。小山田氏は8月24日のパラリンピック開会式の音楽にも関与予定だったが、取りやめる。
 小山田氏はツイッターで「私が(音楽担当の)ご依頼をお受けしたことは、さまざまな方への配慮に欠けていたと痛感しております。この度は、誠に申し訳ありませんでした」と記した。
 組織委は14日、開閉会式のコンセプトや、小山田氏を含む式典の制作チームを発表。だが、その直後から同氏の過去の発言がSNS上などで問題視された。16日に同氏が謝罪の声明を発表し、組織委も起用に変更がない方針を示したが、その後も批判がやまなかった。小山田氏の辞意を受け、組織委は「開会式が迫っている中、引き続き準備に努めていただくことを表明したが、誤った判断だった」とコメントした。 
 大会の式典をめぐっては、クリエーティブディレクターの佐々木宏氏が出演候補者だった女性タレントの容姿を侮辱する演出案を出したことで批判され、3月に辞任している。