2021-07-17 13:28

五輪応援は大型テレビで=高機能が売れ筋―家電量販店

 東京五輪の開幕を控え、大手家電量販店では50インチ以上の大型テレビの売れ行きが好調だ。新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏などでは無観客開催が決定。「ステイホーム観戦」が呼び掛けられる中、競技会場に居るような臨場感を味わおうと、滑らかな映像や音響にこだわった高機能モデルが人気を集めている。
 「一律10万円の特別定額給付金が支給された昨年よりも売れている」。家電量販大手ビックカメラの担当者は「五輪特需」に喜びを隠さない。同社のテレビ売上高は5月から伸び始め、6月後半に加速。7月4日までの1週間は、「給付金効果」で販売好調だった前年の同じ時期に比べても1割増えた。
 ノジマは7月11日までの1週間のテレビ販売台数が、前年より2割伸びた。ヨドバシカメラでも今年1〜6月のテレビ売上高は前年の2〜2.5倍に上った。
 各社とも売れ筋は65インチの「有機EL(エレクトロルミネッセンス)」テレビ。液晶に比べて豊かな色彩と滑らかな動きを表現でき、「スポーツ観戦でもブレのない映像になる」(ビックカメラ)という。
 4種類のスピーカーを搭載したパナソニック製ビエラなど「テレビの音だけで立体的な音響が楽しめる」(ヨドバシカメラ)機種も人気が高い。競技に臨む選手の息遣いを聞くといった、無観客ならではの楽しみ方もできそうだ。