2021-07-16 07:35

バドミントン桃田、優勝候補の本命=注目のセーリング470級〔五輪〕

 【バドミントン】史上最強と呼ばれる布陣で、リオデジャネイロ大会の金1、銅1を上回る期待大。男子初の表彰台だけでなく、全5種目でメダルの可能性がある。
 シングルスの男子は世界ランキング1位の桃田賢斗が優勝候補の本命。昨年1月に交通事故に遭い、実戦不足が気掛かりだが、初舞台の序盤で不安を解消できれば金メダルへの道が開ける。女子は前回銅の奥原希望と、山口茜の二枚看板が頂点をうかがう。表彰台を争う3、4人ほどの海外のライバルとは実力が伯仲しており、わずかなミスがメダルの色を分けそうだ。
 ダブルスは女子で世界ランキング1位の福島由紀、広田彩花組と2位の永原和可那、松本麻佑組が優勝争いの中心。この種目で日本ペアの3大会連続メダルは堅い。男子は全英オープンを連覇して波に乗る遠藤大由、渡辺勇大組がインドネシアのペアなどと金を争う。31歳同士の園田啓悟、嘉村健士組も表彰台に立つ力がある。全種目で最初に決勝がある混合は2種目出場の渡辺が東野有紗と組む。日本勢に勢いをつける結果を残せるか。
 ◇経験豊富な中山
 【射撃】日本勢は1992年バルセロナ五輪を最後に表彰台から遠ざかる。豊富な経験で期待されるのは、クレー女子トラップで4大会連続出場となる中山由起枝。まずは予選突破に集中し、2008年北京五輪の4位に迫りたい。夫の大山重隆も男子で同種目に出場する。女子スキートの石原奈央子、男子エアライフルの岡田直也も注目株。
 ◇日本勢初の金なるか
 【セーリング】女子470級の吉田愛、吉岡美帆組は2018年世界選手権で優勝し、19年は2位。十分な実績を積み、日本勢初の金メダルを目指す。男子470級の岡田奎樹、外薗潤平組もメダルは狙える。
 4大会連続出場となる男子RSX級の富沢慎は初の入賞を狙う。女子レーザーラジアル級の土居愛実は、競技生活の集大成と語る五輪を好成績で締めくくりたい。
 ◇鈴木兄弟が挑戦
 【テコンドー】2015年世界選手権王者で女子57キロ級の浜田真由は3度目の出場。日本勢として00年シドニー五輪以来のメダルに挑む。男子は18年アジア大会で58キロ級銅メダルの鈴木セルヒオが上位進出を狙う。弟のリカルドは68キロ級で挑戦。