2021-07-10 20:08

福島の野球・ソフトも無観客=再抽選から一転、北海道に続き―東京五輪〔五輪〕

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、福島県営あづま球場で行われる野球・ソフトボールを無観客で開催すると発表した。直近の新型コロナウイルス感染状況の悪化に加え、競技会場がある北海道における対応の変化を受けて県が判断した。
 8日に政府と組織委、国際オリンピック委員会(IOC)などによる5者協議、関係自治体等連絡協議会を経て、福島県の会場は収容定員の50%以内で1万人を上限に観客を入れることになっていた。10日未明にはチケットの再抽選が実施されたが、午後に一転して無観客開催が決まった。チケットは全て返金される。
 全会場での無観客開催は、東京都と神奈川、千葉、埼玉の首都圏3県に加えて、北海道が9日夜、福島県は10日午後に一転して決まった。チケットを販売した全750セッション(時間帯ごとの単位)のうち、724が無観客となった。 
 組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「(観客を入れる決定の)直後に変わってしまい、チケットホルダーには大変申し訳ない」と話した。
 宮城、静岡両県の会場には観客を基準の上限まで入れ、茨城県は学校連携観戦の観客のみ。組織委は3県の意向を10日に改めて確認した。
 福島県での競技実施は東日本大震災からの復興支援の一環。野球は28日に1次リーグ開幕戦の日本―ドミニカ共和国が行われる。ソフトボールは1次リーグ6試合で、日本は21日に全競技を通じて最初に実施されるオーストラリア戦、22日にメキシコ戦が組まれている。