2021-07-10 08:39

北海道、一転無観客開催=札幌ドームのサッカー―東京五輪〔五輪〕

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は9日、北海道の札幌ドームで予定されている五輪サッカー全試合を無観客で開催すると発表した。東京都への緊急事態宣言発令決定を受け、地域間の往来を防ぐのが難しいと北海道が判断した。
 8日に政府と大会組織委員会、都、国際オリンピック委員会(IOC)などによる5者協議に続いて関係自治体等連絡協議会が行われ、北海道の会場の観客の扱いは保留になっていた。
 組織委は9日夕、札幌ドームのサッカーについて、収容定員50%以内で1万人の観客数上限に基づいて3セッションがチケット再抽選の対象になると発表していた。しかし、その後、北海道から全会場を無観客にするとの連絡があり、一転して無観客開催が決まった。
 北海道の鈴木直道知事は9日夜、道庁で記者団に、新型コロナウイルス対策の観点から、無観客実施が決まった首都圏1都3県から札幌への観戦を控えてもらうよう組織委の橋本聖子会長に求めたと説明。しかし同氏から納得いく回答が得られず、「実効性の担保が無理だと判断したため、無観客を決断した」と述べた。
 札幌ドームでは21、24日に女子1次リーグ、22、25、28日に男子1次リーグが予定され、各日2試合で計10試合が行われる。日本戦はいずれも女子で、21日にカナダ戦、24日に英国戦が組まれている。