2021-07-06 17:02

シンガポール卓球代表に感染リスク=日本側取材陣にコロナ陽性者

 【シンガポール時事】シンガポール卓球協会(STTA)によると、東京五輪参加のため静岡県島田市で合宿中の卓球代表チームの一人を取材した日本側メディアの一人が、後に新型コロナウイルス陽性と診断されたことが分かった。5日付のストレーツ・タイムズ紙(A4面)が報じた。
 STTA担当者がストレーツ・タイムズ紙に語ったところによると、代表選手の1人が6月29日に島田市役所開催の記者会見で日本の報道機関からの取材を受けた。代表団はその後、会見を取材していたカメラマン1人のコロナ陽性を通知されたという。代表団は、静岡滞在中は取材要請を断る方針を決めたという。
 STTAはストレーツ・タイムズ紙に、「インタビュー中は報道陣と最低3メートルの距離を保ち、常時マスクを着用していた。取材を受けた1人以外は報道陣との交流はなく、10メートルの距離を開けていた」と説明した。
 卓球代表チームは6月27日に現地入りし合宿中。五輪開催5日前の今月18日に東京に向かう予定になっている。
 シンガポールは1960年のローマ五輪で男子重量挙げで銀メダルを獲得。以来メダル獲得のチャンスはなかったが、女子卓球団体が08年の北京五輪で銀メダルを、12年のロンドン五輪で銅メダルをそれぞれ獲得した。中でもフォン・ティエンウェイ選手は個人でも12年に銅メダルに輝いた。
 16年のリオ五輪では、ジョセフ・スクーリング選手が男子水泳100メートルバタフライでシンガポール勢で初の金メダルを獲得した。