2021-07-02 19:54

橋本会長「無観客にも対応」=政府基準に沿い決定へ―組織委〔五輪〕

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は2日、東京都内で定例会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえた観客の扱いについて「無観客も覚悟しながら対応できるようにしていきたい」と話した。
 観客数上限は収容定員50%以内で1万人。橋本氏は「政府が示す基準に沿って決める」と改めて述べ、11日が期限のまん延防止等重点措置の判断を踏まえ、速やかに国際オリンピック委員会(IOC)などとの5者協議を開くとした。
 現状の観客数上限を前提とした五輪チケットの再抽選が6日未明に迫っており、結果公表延期も含めて「早い段階で方針を決めたい」とした。
 また、女性アスリートが乳児と一緒に来日することを認める方針を示した。関係者数の削減に伴って選手の家族は来日できないが、同行者と乳児は組織委指定の施設に滞在できるようにする。
 海外メディアが全地球測位システム(GPS)などによる行動制限に抗議する書簡を組織委に送付した件について「取材の自由は尊重する。その上で、安心で安全な大会のために厳しい措置もしなくてはいけない。こちらから回答し、よく理解したと言われた」と話した。