2021-06-06 17:36

「リサイクル表彰台」を発表=式典の楽曲、衣装も―東京五輪・パラ

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、大会の表彰式で使う表彰台や楽曲の発表会を東京都内で開いた。表彰台は一般から集めた使用済みプラスチックを原料に製作。大会エンブレム作者の野老朝雄氏がデザインを担当し、藍色で日本の伝統を感じさせる外観に仕上げた。
 組織委によると、使用済みプラスチックを用いた表彰台は大会史上初。約24.5トンを原料に98台を作った。発表会に出席した組織委の橋本聖子会長は「持続可能な社会をつくるための象徴的な取り組み」と意義を述べた。台の中央に配した五輪とパラのシンボルマークの素材には、東日本大震災の仮設住宅で使われたアルミニウムの廃材を活用し、「復興五輪」を強調した。
 東京大会では878回の表彰式(五輪339回、パラ539回)を予定。選手に贈られるメダルは不用の携帯電話などから回収した再生金属で作られている。
 表彰式時に流される楽曲は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」などの音楽を手掛けた佐藤直紀氏が「アスリートのための賛歌」をコンセプトに作曲。ファッションディレクターの山口壮大氏が藍色を基調にデザインしたボランティア衣装、メダルを載せるトレーも発表された。