2021-05-26 21:03

公道の聖火リレー中止へ=北海道、富山、石川

 北海道の鈴木直道知事は26日、道内で6月13、14両日に行われる東京五輪の聖火リレーについて、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が延長された場合、公道での実施は難しいとの認識を示した。
 鈴木氏は公道での聖火リレーに関し、「宣言の発出地域では中止となっている」と記者団に説明。大会組織委員会や関係自治体と協議する方針を示した。
 一方、富山県の新田八朗知事は記者会見で、県内で6月2、3両日に実施予定の聖火リレーについて、公道での実施を中止すると発表した。感染拡大が続いているのが理由で、代替措置として、セレブレーション会場を無観客とした上で、ランナーと家族らを対象としたイベントを検討する。
 新田知事は、県医師会などと意見交換した上での「大変残念で苦渋の決断だ」としつつ、理解を求めた。
 このほか組織委は、石川県で31日と6月1日に行う聖火リレーについて、公道での実施を断念すると発表した。31日は金沢城公園三の丸広場(金沢市)、1日は和倉温泉湯っ足りパーク(七尾市)で点火セレモニーと、トーチを重ね合わせる「トーチキス」を無観客で行う。走行を予定していたランナーは任意で参加する。