2024-09-03 12:47

水質苦にせず、力強く=2度の日程変更経て―トライアスロン〔パラリンピック〕

男子(車いす)のスイムでセーヌ川に飛び込む木村潤平(手前から2人目)=2日、パリ
男子(車いす)のスイムでセーヌ川に飛び込む木村潤平(手前から2人目)=2日、パリ
 五輪に続き、セーヌ川の水質問題で不安視されたパラリンピックのトライアスロン。2度の日程変更を経て、実施にこぎ着けた。選手は市中心部を流れる「パリの顔」に飛び込み、力強く泳いだ。
 6大会連続出場となった男子車いすの木村は8位。「もっと汚いどぶ川だろうと、みんな死ぬ気でやったと思う。条件は気にせず、やれることをやった」。女子運動機能障害PTS2で9位だった秦は「口に水が入って飲むたびに『おっ』と体がびっくりするところはあるが、この後、何も体調が悪くなく過ごせれば」とたくましかった。
 当初は1、2日の2日間で行われる予定だった。悪天候の予報を考慮して1日のみに変更したが、降雨の影響でセーヌ川の水質が悪化し、同日未明になって1日延期が決定。パリ市などが巨額の資金を投じてきた浄化は十分とはいえず、選手を振り回す格好となった。
 海外のメダリストたちは「もっと汚い場所で泳いだことがあると思う」「また泳ぐためにセーヌ川に戻る」などと好印象も口にした。選手は環境を苦にせず、大舞台で全力を尽くした。
女子(運動機能障害PTS2)のスイムで、セーヌ川を泳ぐ選手=2日、パリ
女子(運動機能障害PTS2)のスイムで、セーヌ川を泳ぐ選手=2日、パリ
男子(運動機能障害PTS2)のスイムで、セーヌ川を泳ぐ選手=2日、パリ
男子(運動機能障害PTS2)のスイムで、セーヌ川を泳ぐ選手=2日、パリ