2024-09-02 08:22

日本、ここぞの集中力=粘って強敵撃破―車いすラグビー〔パラリンピック〕

 車いすラグビーの日本は接戦を制し、初めての決勝進出を果たした。前回まで2大会連続で銅メダルにとどまったチームは歓喜。22歳で最年少の橋本は池主将と抱き合って喜び、「今までやってきたことは間違っていなかった」と感極まった。
 世界ランキング1位のオーストラリアが相手。戦前の予想通りに緊迫した展開が続いた。前半は24―25で折り返し、第3ピリオドを終えても35―36だった。最終第4ピリオドは残り1分を切ってから池が同点ゴール。3分間の延長戦に突入すると、橋本、池らの活躍で先手を取り続け、1点差で勝ち抜いた。
 大会前の合宿などでは、本番を想定し3分間に集中して得点を奪う実戦的な練習を重ねており、ここぞの場面でその成果を発揮。積極的に相手に圧力をかけてミスを誘う守備面も機能した。岸監督は「選手たちが安定してプレーしていた」とねぎらった。
 ついに、念願の金メダルまであと1勝。池は「勝とうが負けようが悔いがない。それくらいのつもりで臨む」。最後の決戦へ気合を入れた。