【ロンドン時事】ロシア・オリンピック委員会（ＲＯＣ）は２８日、同国とベラルーシの選手の国際大会復帰に「中立」の立場などの条件が付けられたことについて、「復帰の条件は全く受け入れられない」との声明を出した。
　国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は理事会で、両国選手の大会参加を条件付きで認めるよう各国際競技団体（ＩＦ）などに勧告することを決めた。ＲＯＣは「中立」の立場という条件に「国籍を理由とする明らかな差別で、人権侵害だ」と反発し、団体競技への出場禁止も非難。軍所属選手の除外は、同国のスポーツ界の内紛や分裂を招くと訴えた。
　ＡＦＰ通信によると、ポズドニャコフ会長は「ＩＯＣ理事会の決定は茶番だ。全ての国のアスリートに平等な条件を要求する」と述べた。