2022-03-07 18:14

41歳新田、出し切った7位=「気持ちよく終われた」―距離スキー〔パラリンピック〕

 集大成として臨んだ41歳の新田は、最も力を入れてきた20キロクラシカル立位で7位に終わり、ゴールするとあおむけに倒れ込んだ。後半勝負を描いていたが、思うようにペースを上げられなかった。それでも「すっきりした。気持ちよく終われた」。力を出し切った。
 金を含む2個のメダルを手にした2018年の平昌大会の後、一時は引退を考えた。そんな心に火を付けたのは、20歳年下の川除の存在。翌年、札幌で行われたワールドカップで優勝した若手ホープに「おめでとうという気持ちの一方で、悔しい気持ちにもなった」と振り返る。
 惜しみなく後進に技術と経験を伝えながら、一年一年の勝負と胸に刻んで精進してきた。パラリンピックの舞台で川除に負けて悔しいかと問われ、「僕は僕のやることをやれたので満足」。晴れやかな表情で言った。