2022-03-07 07:18

新田、集大成の舞台へ=スキー距離の第一人者―北京パラ〔パラリンピック〕

 ノルディックスキー距離男子の新田佳浩(日立ソリューションズ)は、北京パラリンピックを集大成と位置付けている。冬季の日本勢最多を更新する7大会目の舞台を前に「後悔がないように」と繰り返してきた。照準を合わせてきた20キロクラシカル立位は、7日に行われる。
 17歳で1998年長野大会に出てから、日本をけん引してきた。これまで獲得したメダルは金3個を含む五つを数える。41歳となった第一人者の最大の特長は無駄がなく、美しいと評されるフォームだ。
 3歳の時、祖父が運転していた農業機械のコンバインに巻き込まれ、左腕を切断。片手だと普通は軸がぶれてしまうが、新田は強い体幹に支えられ、走りが崩れない。
 今大会に向け、新たな試みにも挑戦してきた。マラソンのフォアフット走法のようにスキー板の前寄りから着地する走りに取り組んだ。陸上競技をしている小学5年の長男のランニングシューズが、前ばかりすり減っていたことから着想を得た。「反発する力をどの方向に使うのが重要か。そういうところにヒントがあるのかな」と考えを明かす。
 右腕に急にしびれが出ることもあり、体の状態が万全でない中で調整を重ねてきた。「最高のパフォーマンスを出せばメダルに近づくと思う」。表彰台に立って有終の美を飾る。